アーティスト 加藤雄太 のブログ
展覧会のレヴュー、本の感想、その他制作の日々の模様など。
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どしてもみてしまう
冬季・夏季オリンピックにしても世界陸上にしても、
どういうわけかすっごい観てしまうUTです。
全力で観ます。
そして泣きます。
なんてことないタイミングで泣きます。

こういうイベントって、今まではなぜかはかったように、試験期間とか、受験生中とか、何かしらに追われている時にピンポイントで開催されていたけれど(それでも観てた/笑)、今回はそんなこともない感じなので良かった良かった。

でもちょっと、過剰に反応しすぎなので、スタンスを変えようかと。他がないがしろになりすぎなんで。




一段落です
南の風の吹くたびに、
恐ろしき物音をたて
なだれのまろび落つるは、
神のこころなるか。

ことばをかわすこともなく
人の世の国、うとましく
さすらい歩くわが定め、
神の御手のなす業か。

心せつなき苦しみに
ただようわれを、見たもうや神?
ああ、神は見まかれり!
----されどわれは生くる定めか。

(『春の嵐』高橋健二訳)




息が白くなる前に
空腹を覚えたので、近くのコンビニへおでんを買いに行く。今は70円セール中なので、終わる前に買おうと思っていた。

外に出る。星がよく見える。
星空の見え方に冬を感じた。星座の見え方のことではない。空の吸い込まれそうな漆黒、そこにある妙に際立って見える星。乾燥しているせいか、澄んで遠くに感じる、あの空のことである。

星は常に出ている。昼だって空に出ている。ただ、昼の明るさが、その姿を我々に確認させない。
高校時代の政経の先生は、若い頃視力が3.5あったので、昼でも草むらに寝っ転がって、星を数えられたらしい。

「星に何ができる?ただ空を巡っているだけだ!」と、チャップリンの『ライムライト』には出てくるのを思い出した。

でも、僕には、昼の明るさよりも、この星の明るさの方が、眩しく感じられる。

コンビニに、おでんは1つもなかった。こんな些細なことですら、僕に風は吹かない。




或るひとりの男の精進について
「私は真実のみを、血まなこで、追いかけました。私は、いま真実に追いつきました。私は追い越しました。そうして、私はまだ走っています。真実は、いま、私の背後を走っているようです。笑い話にもなりません。」




郊外に住むA君が友人にあてた手紙

 ああ、冷酷にも刻々と時は進み、二〇〇四年の春も、早々に過ぎ去ろうとしている。
 元気ですか?
 君。僕は今まで生きてきて、一体幾つ美しいものを見いだせただろう?僕は気づいた。世界には、溢れんばかりに美しいものがあるということを。もっと色々観たい。色々聴きたい。色々読みたい。色々な場所に行きたい。あらゆる空気に触れたい。
 指の隙間からこぼれる。掴みたくても掴めないもどかしさ。嘲笑うかのように。
 君が前に教えてくれたホラティウスの言葉「言葉さながらにすばやく、青春は去りゆく。だから活用するのだ、きょうこの短い一日を!そのあとで、よしんば、あすが何をもたらそうと!」今一度僕は、手元のノートに大きく書いてみたよ。君、笑っちゃいけないよ。
 ああっ、鬱々としてマンネリ化した日々を早く葬り去れっ!
 こうして君への手紙を書いている今も、夜が明けてきた。皮肉だねぇ。また書くよ。君もまた手紙をちょうだい。
 A より



暑くたって
秋のむしが鳴いているのが聞こえる。

むしは正直だ。

嘘つきの僕は、

せめて、綺麗な涙で泣けますように。


LANDSCAPE IN THE MIST
んー、あぁぁ…。
絵がはかどらない。ピーンとこないんだよなぁ。



漂う霧はおぼつかない記憶か?
涙を隠すためか?