アーティスト 加藤雄太 のブログ
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指の間からこぼれてしまったような
 つい先日、実はまた川村記念美術館の『バーネット・ニューマン展』へ行ってきた。
 今回は、リンタロさんと共に。

 現在リンタロさんは名古屋在住なので、当日の朝新幹線で東京までやって来て合流し、高速バスで千葉の佐倉市へ。

 ニューマンもロスコもじっくりと鑑賞したわけだが、前回からさほど間を空けずに観たにも関わらず、とても新鮮な思いがした。
 そう。本当に良い作品は、たとえなんど観に行っても初めて見るかのような新鮮さがある。
 なぜなら、本当に良い作品というのは、1度や2度見ただけでは、その正体を掴ませてくれない。そうやすやすと、理解され尽くせないものだ。
 それは、絵の表面的な単純さ、殊にニューマンやロスコはそうだが、そういった単純さとは別に、その作品がそれだけ複雑だということ。
 その印象や感想を、言語化できないもどかしさ。言い換えてみれば、言語化できずこぼれ落ちてしまったもの。手で水を掬って、指の間からこぼれてしまったような、そのこぼれたものの多さこそが大切であり、それと向き合いたい。

 それにしても、ロスコの作品、永遠の面積と奥行きがあるように見えるけど、側面見るとその薄さにビックリするね。絵が与える絵の印象とのギャップがすごくて。

 ニューマンのインタヴュー動画で印象に残った言葉は「空間を明言したい」。
 それと、インディアンの洞窟の話。


 観終わって、東京へ戻って来て、八重洲ブックセンターで『オン・ザ・ロード』をリンタロさんに買わせる。
 夕刻の東京のビルのあいだを2人で歩く。
 彼が名古屋へ行く前はあたりまえだったけれど、今はそうではなくなった。
 そんな状況がそう思わせるのだろうか。リンタロさんと歩く東京の街は、すごくフィットして心地よい。ああ、この風景じゃなきゃ、と思う。ここにはここの自然がある
 行く年月、進み、変化し行く自分たちを思いながら、いつものように大衆居酒屋へ消え入った。
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