アーティスト 加藤雄太 のブログ
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『ジュリアン・オピー Street Portraits』
展覧会『ジュリアン・オピー』

 上野、スカイ・ザ・バスハウスで開催されていた、ジュリアン・オピーの個展。

 ジュリアン・オピー(Julian Opie)[1958-]はイギリスの現代美術家。極端にデフォルメされた超シンプルな線と点、マットな色彩で描いた人物像が有名。言わずと知れた、世界のトップアーティストの1人。


 今回の個展は、そんなジュリアン・オピーの新作が観られる機会だから、とても興味を持っていた。
 秋葉原でアーツ千代田3331に行って、その後に立ち寄った。

 オピーの作品は今までも何度も観ているし、さして新鮮さを求めて観に行ったわけではないのだけれど、今回は今まででも一番というくらいにグッときた。

 僕もこれまで古今東西、それなりに多くの作品を観てきたと思っている。自分の歳に対してならば、周りのアーティストよりも相当多く観ているのではないかと思っている。そして僕は作家なので、制作者としての思考も混ざりながら、沢山の作品を観ながらグルグルと頭の中で色んなことを逡巡してきた。それが、ここに来てオピーに何かを感じた。
 正直これは意外なことで、まぁ、凄く分かり易い作品だし、実作もイメージも沢山目にしてきたので分かっていると思っていたのだけれど、今の僕はかつてとは違い、自分の中で何かが育っていたのだろうか。「これが世界トップを行く人か!!」と思わざるを得なかったのだ。

 まず、強烈なアイコン。誰がどう見ても「オピーだよね」と分かるということ。
 考えてみると、世界の巨匠の作品は皆そういった名刺要らずの超絶個性がある。特にこれは平面作品に於いて強く言える気がする。
 重要なのは、この強烈な個性を「最初に提示する」ということだと思う。
 そして、同じくらい重要なのは、提示した強烈な個性を「着こなす」ということだと思う。服に着られてはダメだし、酒に飲まれてもダメだということ。

 次に、作品が素敵だということ。

 そして、見た瞬間に、巨大な世界のアートマーケットにこの人は確実にリンクしている、という確信があった。

 まぁ、そんな風に、色んな面で勉強になりました。楽しかった。


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ジュリアン・オピー Street Portraits
SCAI THE BATHHOUSE (台東区)
11/14〜12/20 ※会期終了


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