アーティスト 加藤雄太 のブログ
展覧会のレヴュー、本の感想、その他制作の日々の模様など。
ホームページは yutakato.com 作品掲載してます。

<< December 2005 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

●12月の掲示板として●
ようこそ「半地下の手記」へ。UTです。

冬はつとめて。ついに師走……、12月……、もう今年もあとちょっと……。
ああ、今年僕は、いったい幾つのことを為せたんだろう…。

最近は来年色々と動けるように、もんもん考え中です。そして、この冬は、いくつかおっきめの作品を描かなければ。

どうぞ皆さん、コメントをゴンゴン残していってください。お初にお目にかかる方も、ありがたくも今まで訪れていただいた方も、どうぞどうぞ。



一応、こういう系(謎)の作品も見せてみたり(笑)。



こういうのとか。
象もチャボも、けっこう前(1年以上)の作品ですが。まだ実験の段階の頃ですね。

-------------------------------------------
[画像(上から順に)]
《霧の中の記憶》
2005/06/25
岩絵具、アクリル絵具、和紙
36.4×25.8cm
《Memories in the Mist》
Powdered mineral pigments and acrylic on hemp paper

《アフリカ象》
2004.夏
岩絵具、金箔、和紙
116.7×91.0cm
《an African elephant》
2004 summer
Powdered mineral pigments and gold leaves on hemp paper

《チャボ》
2003.秋
岩絵具、絹本
《a Japanese bantam》
2003 autumn
Powdered mineral pigments on silk

All by UT
※画像の無断転載・転用は禁止です





真冬に咲いた花
雪花



風が吹くたびに、その花びらを削っていく。





もう、今年も終わり。





光のページェント
仙台の年末の風物詩。
定禅寺通りという所に植えてあるけやきに、ずらーーーーっと、ひたすら電球がついています。




建物とかじゃなくて、木に電飾がしてあるのは綺麗ですよ。
しかも、これだけの量となると。



勾当台公園にも、ちょっと違った形で、ピッカラピッカラしてました。

こっちは点滅していて、色も違って、これまた綺麗。



しかし、三脚も何も使ってないので、激しく手ぶれ。ご容赦を!





言葉の霊媒師
最近、N先生から、個展へ向けてのメールと、「詩の成立・絵画の成立」に関するメールをもらう。熱い深いメール。

個展へ向けてのメールは、なるほどっ、という爽快なメールで、本当に精神的にも救われたというか、心強いものを得ることができ、「詩の成立・絵画の成立」は、なんとタイムリーなことに、『山師トマ』を用いての説明であり、「何かヒントになれば」ということで送っていただいたもの。ひたすら深くて、何度も繰り返し読んでいる次第。やはりトマもう1度読まなきゃなー。

何にしても、本当にありがたーい内容と、響いてくる言葉には、ただただ感謝感謝で絶叫で。
これに応えるには、いい作品を描くしかないなぁ、と。




『山師トマ』
山師トマ
著:ジャン・コクトー 訳:河盛好蔵 (角川文庫クラシックス) 378円 ※現在絶版
----------------------------------

ジャン・コクトー(Jean Cocteau)[1889-1963]は、言わずと知れたフランスの芸術家。あらゆるジャンルを自在に行き来したマルチタレントとして知られていますね。詩・小説・絵画・戯曲・映画監督・評論、などなど万能の天才と呼ぶにふさわしい1人。著名人たちのと交流も盛んでした。

で、『山師トマ』。短いんだけど、深くて、読むのに時間がかかってしまった。

トマは16歳の無邪気な山師。その無邪気さ故に、嘘をつくことによって、自分の身を守り、別な誰かになることによって、自由を手に入れられると考えている少年。
時は、第一次世界大戦。トマは、ある有名な将軍の甥だと偽り、彼になりきることによって、戦争の救護班として、戦に参戦。けれど、最後は敵の銃弾に撃たれ「死んだ真似をしなけりゃ」と自分の死すらも偽ってしまう。虚構が初めて死によって現実になるわけです。

ちょっと、もう1度読まないと、もっと深いことが言えそうにない。

サルトルは、このコクトーの『山師トマ』を激しく非難した。しかし、最後に死によって、トマの虚構を生きる人生が完結するということに、深い芸術感があると思う。この作品の成り立ち方に、何を見れるか。必読の1冊かな。





追い打ち
ここに来て、咳・喉の痛みがかなり酷くなってくる。

ので、病院へ。
普通に風邪みたい。
食欲はすごいあるのに。
もう、咳がハンパじゃない。

あー、2005年はBad Endで終わるようで。2004年もBad Endだったなぁ。

来年はいい年だといいなぁ。




なんだかもう
こっちで色々、ぽっちょんぽっちょんと写真を撮ってはいるんだけれど、なんかPCに取り込めないんですよ・・・。
で、エントリーは書けるんだけれど、画像が・・・・・・、なので、取り込め次第、もしくは帰ってからアップします。
ごめんなさ〜い。




降りかかる災難
午後、母親と買い物に出かけた。車で。

渋滞で止まっていると、後ろからバイクに追突される。

なぜ、クリスマスにこんな目に??

つくづく呪われていると思いました。なぜこんなに不運なんでしょう。

ケガとかはしてないです。




『及川謙一展』
早めに仙台に帰ったのには、とっても心温まる理由があって、それは高校の友達の及川謙一君の個展を観るため。
ということで、最終日にして、簡単なパーティーがあるようなので、行ってきた。

及川謙一[1983-]は、高校が一緒でした。彼は映画監督になりたいそうです。いや、なるそうです。でも、今回の展覧会は映画とは関係なく、ジオラマと言うか、そういったものの展示。

たしか全部で8点くらい。
個展のサブタイトルは「現代日本兵」。これは、サラリーマンのことのよう。

DMから引用
『私は「現代日本兵」と書いて「サラリーマン」と読みます。
この混沌とした殺伐な世の中に生き、それを根底から真に支えるのは紛れもないサラリーマンたちです。私はそんな彼らの切なさと強さを表現したいと考えます。』

作品は、風刺と哀愁の2つに分類できるだろう。
風刺の方は、風刺というよりもアイロニーやカリカチュア的な要素が強く、この場合、もっとつめていかないと作品として弱い。そして、ほとんどの作品が、こちらに属する。
哀愁を感じさせる作品の方は良かった。言いたいことが伝わってくるし。
もし、こういった作品を海外にも発表するのなら、最初に徹底したテキストが必要になってくるだろう。

着眼点は面白いと思った。
でも、技術と完成度が今ひとつなので、もっと磨いて欲しいなぁ。
ベトナム風春巻きも美味しかった。

何にしても、まだまだ発展の余地があるので、これを逆に希望として受け止めたい。もっと多くの作品を観たり、美術の勉強をすれば、何かしらヒントが拾えるのではないかと思う。

観れて良かったです。ありがとう。
てか、本業の映画が観たい。映画頑張って。


[メモ]
現代日本兵 及川謙一個展
@スウィング交流サロン(仙台市泉区)
会期終了





ジンジンジン♪ジンジンジン♪
サンタさん頑張れ!
ちょっとでぶっちょ(笑)。