早めに仙台に帰ったのには、とっても心温まる理由があって、それは高校の友達の及川謙一君の個展を観るため。
ということで、最終日にして、簡単なパーティーがあるようなので、行ってきた。
及川謙一[1983-]は、高校が一緒でした。彼は映画監督になりたいそうです。いや、なるそうです。でも、今回の展覧会は映画とは関係なく、ジオラマと言うか、そういったものの展示。
たしか全部で8点くらい。
個展のサブタイトルは「現代日本兵」。これは、サラリーマンのことのよう。
DMから引用
『私は「現代日本兵」と書いて「サラリーマン」と読みます。
この混沌とした殺伐な世の中に生き、それを根底から真に支えるのは紛れもないサラリーマンたちです。私はそんな彼らの切なさと強さを表現したいと考えます。』
作品は、風刺と哀愁の2つに分類できるだろう。
風刺の方は、風刺というよりもアイロニーやカリカチュア的な要素が強く、この場合、もっとつめていかないと作品として弱い。そして、ほとんどの作品が、こちらに属する。
哀愁を感じさせる作品の方は良かった。言いたいことが伝わってくるし。
もし、こういった作品を海外にも発表するのなら、最初に徹底したテキストが必要になってくるだろう。
着眼点は面白いと思った。
でも、技術と完成度が今ひとつなので、もっと磨いて欲しいなぁ。
ベトナム風春巻きも美味しかった。
何にしても、まだまだ発展の余地があるので、これを逆に希望として受け止めたい。もっと多くの作品を観たり、美術の勉強をすれば、何かしらヒントが拾えるのではないかと思う。
観れて良かったです。ありがとう。
てか、本業の映画が観たい。映画頑張って。
[メモ]
現代日本兵 及川謙一個展
@スウィング交流サロン(仙台市泉区)
会期終了