アーティスト 加藤雄太 のブログ
展覧会のレヴュー、本の感想、その他制作の日々の模様など。
ホームページは yutakato.com 作品掲載してます。

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◆9月の掲示板的な◆
作品 200709

虫の声が、秋の到来を予感させます。
蝉の声は少なくなってきました。
蝉に流れる1秒の濃さに思いを馳せ。
季節は巡っているのですね。
寒くて早速長袖来てみたり(笑)。


さて、11月12日から約1ヶ月間、僕の個展が開催されます。
場所は飯田橋です。(参照記事
進化のほどを見せれるように、頑張ろうと思います!
そして、DMですが、ご希望の方はメールを下さい。お送りさせていただきます。来る来ないは別に、とりあえずレッツDM(笑)。
アドレスはメニュー左下のプロフィールに書いてあります。

次回個展を含め、今後の予定は…

●2007年11月12日から12月8日 @こころとからだの元氣プラザ/飯田橋
●2008年2月4日から9日 @ガレリア・グラフィカ bis/銀座
●2008年9月29日から10月4日 @ギャラリー山口(1階)/京橋


どうぞ、よろしくお願い致します。



[画像]
《記憶の予感》(仮)
2007/08/07
岩絵具、板
27.3×41.0cm
《Expectation of Memories》(temporary)
Powdered mineral pigments on wood
※画像の無断転載・転用は禁止です
テルミン完成!
テルミンmini完成!!
組み立ては至って簡単でした。
テルミンmini完成




ジギーくんも、興味津々→




それにしても……ちっちゃっ!!(笑)
でも、充分音出るし、ちゃんと機能します。

さあ、ミニ楽譜を置いて(笑)、レッツプレイ♪
むずー。

いやぁ、難しさを思い出しました。

そもそも、チューニングが難しい。
演奏状況で影響を受ける楽器故、毎回チューニングをするのですが、さっきやっと音域を広くできるようになった♪

左手での、演奏中のボリュームコントロールはできない仕様です。
でも充分面白い。

それにしても、売れているようで。
amazonでも、もう注文待ち状態みたいですね。


公式ホームページでは、現在世界トップのテルミン奏者らしいロシアのリディア・カヴィナの演奏が見れます。しかも、このテルミンminiで演奏している……。すごい…。

おまけ。
クララ・ロックモア(Clara Rockmore)の演奏をYouTubeから。

この二人の演奏、ちょっとでもテルミン触った事があると、如何にすごいかがわかります…。

このテルミンminiは、ちっちゃくてかわいいので、インテリアにもいいな♪うふん。
テルミン
皆さんは、「テルミン」という楽器をご存知だろうか?
旧ソ連の物理学者で発明家のレフ・テルミン(レオン・テルミン)(Lev Sergeyevich Termen)[1896-1993]こと、テルミン博士により、1919年(今確認するまで20年だと思ってた)に発明された楽器である。
そして、このテルミンこそが、世界初の電子楽器なのだ。
シンセサイザーも、このテルミンの発明があってこそ、のものである。

テルミンは、その演奏法に置いて、極めて特殊な性質を持っている。
楽器には一切触れずに演奏するのである。
テルミンから伸びた2本のアンテナに、手を近づけたり遠ざけたりする事により周波数をコントロールし、摩訶不思議な音色を奏でるのだ。右手で音階、左手で音量をコントロール。

その音から、昔はよくホラー映画や恐怖の場面などの効果音として用いられていた。

さて、テルミン博士はアメリカへ渡っていたのだが、テルミンを発明したことにもよって、1938年にソ連政府のKGBにより拉致され祖国へ連れ戻されていた。それから長い間、不遇の時代を送る。世間には、もう死んだものだと思われていた面もあった。
しかし実は、軍事研究に参加させられていたらしい。


そんな謎のエピソードと魅力を秘めたテルミン。
欲しかったけれど、高くてっ!自作キットでも、やはり高い。

それがですよ、本日発売の「大人の科学」という月刊誌がテルミンなのですが、付録でテルミンがついてくるではないですかっ!!!!!
書店員UTさんは、迷わずお買い上げして帰ってきたのであります!

テルミンmini

いやー、まだ未開封で。きっと組み立てるんでしょ?違うのかな?
とにかく、また追って報告致します。


以前、椹木先生の「音楽1(20世紀)」という授業でテルミンについて習った時、先生がテルミン持ってきたんですよ。で、弾いてみたい人、というから勇んで手を挙げ、壇上へ行って、いざ弾いてみると、難しい事この上なしっ!
だったことを思い出す…(笑)。
椹木先生「今のは曲ですか?」
UTくん「いえ、ドレミファソラシドです」
あれは恥ずかしかった。
『澁澤龍彦 幻想文学館』展
以前、『澁澤龍彦 幻想美術館』展へ行って、記事にもしました。
今回は、『幻想文学館』と題された展覧会。
場所は……

仙台文学館!!

展覧会『澁澤龍彦 幻想文学館』

初めて行きました。
ええ、このために、帰仙したのです。

『幻想美術館』が、絵画や写真などの作品が多数あった美術展的なものだったけれど、今回のは本当にただの資料展といった感じ。

目新しい事とか、美術的な感動、とかそういったものではないが、単純に澁澤龍彦という人間を楽しむ内容、と言えば良いだろうか。
展示空間を歩けば良いのです。

交流のあった著名人などとやり取りしたの手紙。
旅行をするようになってから、旅先でしたためた旅の手帳。
作品の原稿やメモ。

そのようなものに、囲まれた会場をまわっていると、自然と笑みがこぼれてきてしまう。
安心して眺める事が出来る。

何を見たのか、何を思ったのか。
そういう匂いを嗅ぐ事が、とても面白い事だと気づく。


そうったことがお好きな方は、楽しめるでしょう。
驚異的な空き具合です(苦笑)。伊達っ子はふらりとどうぞ。



[メモ]
澁澤龍彦 幻想文学館
仙台文学館 (仙台市)
11月25日まで
北上南下
昨日まで、仙台へ戻っていました。
色々反応が遅れてしまって、申し訳ないです。

いやー、涼しかった。

胃カメラしたり、バッティングセンター行ったり、『澁澤龍彦 幻想文学館』展行ったりしてきました。
月は見事に見えた♪

帰ってくると、嬉しい郵便が。ありがとうございますっ♪
そして、今度の個展のDMも届きました。

と、いう事で、どかどかと今からエントリーを書きますぞよ!
『美しい夏』
本『美しい夏』
美しい夏
著:パヴェーゼ 訳:河島英昭 (岩波文庫) 588円
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チェーザレ・パヴェーゼ(Cesare Pavese)[1908-1950]は、イタリアの作家。所謂、ネオレアリズモの作家として、反ファシズムの容疑で1935年5月に逮捕。26歳。1年間の拘留。

今回の作品はその後の、パヴェーゼ31歳(1940年)の時に書かれたものだが、社会的理由から出版はだいぶ遅れた。
いざ出版されると、翌1950年の6月にイタリア最高の文学賞であるストレーガ賞を受賞

その2ヵ月後、自殺して生涯を終えた。


この『美しい夏』は、『流刑』『故郷』に次ぐ長編三部作の三作目である。最初は、『カーテン』というタイトルだったらしい。
都会に生きる16歳のジーニアと20歳になるかならないかのアメーリアのふたりを中心に進む物語。

イタリア文学に、僕は馴染みが薄い。そもそも翻訳が多くないのだろう。
過度に期待して読み始めたせいか、あまりぱっとしなかったのを覚えている(読んでから時間が経ってしまった)。印象も薄い。

こうしてエントリーを書くにあたって、脳みそ回転させて思い出しながら、ページを繰ってみた。
なるほど。どんどん断片的な記憶が思い出されてつながっていく。
うん。悪くないじゃないか。

書かれているのは、ジーニアとアメーリアの青春である。
思春期特有の、心の単純かつ複雑な動き。
そうだ、この本にはそれが漂っていたんだ。その匂いを今思い出しているんだ。

焦燥。背伸び。

交流の中で、踏み入れるようになったダンスホール。
タバコの味。
画家との恋。
裸になってモデルをすること。

性の目覚め。
少女から女へ。


お互いがお互いを影響し合い、傷ついては、友情を見つけ、都会の生活を送っていく。

二人の目を通して描かれる世界が瑞々しかった。
さらりと読める感じです。
本当は書評を書く予定だったのだけれど
現在、制作がつまっている。
が、その猶予も想定よりあと数日延長された。その連絡の電話で今朝は目を覚ました。それが2度目。
1度目は宅急便である。

と、そんな中DMのこともある。
でも今回は使用画像と展覧会名だけ決めてギャラリーサイドへ送れば、後はやってもらえるので、非常に助かっているのだから感謝感謝。

ROBOTSのインストア・ライヴだったのに逃した。
わざわざ池袋サンシャイン通りのHMVで買って券をもらっていたのに!

とりあえずあと数日だけがんばらねば。

なのに、昨日は夜からおかしかった。スーパーへ行くも、財布を忘れる。
そして、酷い頭痛。ヘデイク。headache。起き上がる気にすらならない。
薬を飲むもなかなか効かず、今ようやく回復してきた。
こいつのせいで、ろくに描けなかった。
今からか。よし。
だが、今日もアルバイト。
今日も負荷。
その後、個展打ち合わせ
さて、川合玉堂展を観た後、FRESHNESS BURGERで読書し、時間を見て飯田橋へ。
個展の打ち合わせである。

いやー、やはり平面作品の展示は難しい。
しかし、頑張りたい。
革命起こすぞ!

ギャラリーひろばの代表の方は、若い方なのだけれど、その熱意に共感する。

話してて燃えました。
非常に成功させたいです。
2ヶ月後をお楽しみに♪
『川合玉堂展』
展覧会『川合玉堂展』

久々の展覧会。

川合玉堂(ぎょくどう)[1873-1957]は、日本画家。
15歳頃から絵を描き始め、京都で望月玉泉や幸野楳嶺(ばいれい)に円山・四条派を学ぶ。上京後は、展覧会で絵を見て感銘を受けた橋本雅邦(がほう)に弟子入りし、狩野派の絵を学ぶ。その後も様々な絵を研究し、日本美術院の創設からのメンバーになった。

この展覧会は、そういった色んな時代の玉堂の作品が観れる。
玉堂は、日本の叙情的な風景を描いた画家で、味わいがあった。
こういった日本画の巨匠の作品を観る度に思うのだけれど、湿った感じが上手い。これは日本の気候や風土が関係しているのだろうと、ハッと気づく。
水墨の薄れに湿度を感じる。
山や森、川に、如何に水が根付いていることだろう。

何でも無い風景・光景という題材を、日本人好みに昇華する見事さ。
世界の中の日本という国の人間、を意識させられた瞬間があった。

晩年になるほど、画面は簡略化されて行く。画家の老成を見た気がした。



[メモ]
没後50年 川合玉堂展
山種美術館 (千代田区)
11月11日まで
興奮の二乗
急に邦訳されたことを知った詩集が届く。
amazonで3-5週間だったのに、早いっ!!

いやぁ、興奮興奮。読むのが楽しみだ♪


興奮と言えばもうひとつ。

……iPod touch !!!

なんじゃらほーい!!
バイナウ ボタンを余程クリックしたかったですが、グッと我慢。
真剣に生活(費)に影響が出るので……。

うーむ、なんたる誘惑。