森美術館の次は、六本木まで来ていることだし、元麻布にあるカイカイキキギャラリーへ行ってみようと思い、歩き始めた。
初めて行くので、携帯の液晶のマップのみが頼り。
現在、村上隆の個展『inochi』が開催中なのです。
歩いていけるだろうとてくてくするも、ちょうど雨が降ってきたり、やはり行くことをやめようかと思うが、意地(笑)。
付近まで来ているはずなのに、一向にそれらしい建物が見えてこない。
それもそのはず。
建物の前には看板も何も、一切出ていない。そのビルは、1階が保育園なので、それ以外の何物にも見えないのだ。
地下へ潜ると、ギャラリーはあった。
この分かりづらさが1番の驚きである。ほんっっとうに分かりづらい。
村上隆[1962-]といえば、アートに興味のある人なら耳にしたことがあるだろうし、作品だけなら、きっとどこかで目にしているのではないだろうか。
キューブリックの「A.I.」に影響を受け誕生した、人造人間のようなフィギュア、inochi君。
今回の展覧会は、そのinochi君に関する資料なども展示されている。
1番目がいくのは、この目かなぁ。左右で色が違うのだけれど、覗き込むと、写真で見るよりずっと綺麗。
あとは、作業の指示書きが書き込まれた、スケッチや資料写真が印象的。
どこまでも妥協を許さない感じが、ひしひしと伝わる。
共同で作業することの難しさが垣間見える。
作品をどう思っているかとか、僕的な評価は置いておいて、何にしても世界を舞台に日本のトップアーティストとして活動している氏が、一体何を作っているのか、それをこの目で見てみることは大事だろうと思い、足を運んだのだ。
同時代を生きるアーティストとして、そこはチェックしておきたい。
和室にあるミニサイズの販売用inochi君も見れて、単純に面白かったし、足を伸ばして良かった。
僕のアンテナとか、見据える先は全然違っても、多様な表現のある世界なのだなぁ。
それを確認して、改めて大航海を続けるのだ。
僕には僕の表現があるのだから。
[メモ]
@カイカイキキギャラリー (元麻布)
4月16日まで