久々に、1日何も無い休日だったので、六本木へ行ってきた。
国立新美術館。
現在開催されている、入場無料の『文化庁メディア芸術祭』を観る。
今回で14回目となる文化庁メディア芸術祭。
アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの各分野で作品を募り、受賞作が展示されている。
毎年、大変な注目を浴びているイベントなので、この日も平日に関わらず、かなりの賑わいだった。
特に、アート部門とエンターテインメント部門は興味深く、最先端のテクノロジーを駆使した驚愕の作品群!!
印象に残っているものを挙げると……
電車から撮影した車窓からの風景の動画。その動画がスクリーンに映し出されているのだけれど、なんとその動画の印象をコンピュターがピアノで曲にして演奏していた。動画の再生と同時にですよ!!しかも、ちゃんとそれなりの曲になっている。
人の意識が介在しない音楽。それも風景からの印象による。…凄い時代だ。
(『sound / tracks』/Peter Knees, Tim Pohle, Gerhard Widmer)
あとは、Googleマップ・ストリートヴューの画像を連続させて制作された動画が面白かったな。ストリートヴューを自分で使っている時は思いもしなかったけれど、こうして繋げて動画にしたのを見てみると、世界中何処でもロードムービーに出来るね。夜のないロードムービー。
(『NIGHT LESS』/田村友一郎)
衝撃的だったのは、1cm四方もないくらいの小さなゲル状の物体。見た目はヤマト糊っぽいというかそんな感じなんだけど、それが小さな透明な箱の中に入っていて、ゆっくりと動いていた。
磁力を持った物体らしいんだけど、その動きたるや、単細胞生物っていうか虫っていうか、そんな感じで、驚きの「生命っぽさ」。
命のないものに、命や意志を感じる不思議。
(『Blob Motility』/脇田玲、中野亜希人、小林展啓)
と、まぁ、他にも色々と凄いのがありました。体験型のもあって、ヴァーチャル・フットサルっていうかヴァーチャル・エアホッケーの様なものをやったりした。
いやぁ、色々と考えるよね。
未来って凄いだろうな。
こうなってくると、むしろ何ができないんだろう?
本当に楽しく、興味深い展示内容だった。
結果、この後観る『シュルレアリスム展』より楽しんだのだ(笑)。
必見!おすすめです。
[メモ]
2月13日まで