アーティスト 加藤雄太 のブログ
展覧会のレヴュー、本の感想、その他制作の日々の模様など。
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『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』
 さて、久々に展覧会の記事を書こう!
 今日行きたてほやほやの展覧会から。

展覧会『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』
 国立新美術館にて開催中の『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』。

 印象派の展覧会なんて、あちこちで度々行われるので珍しくもないし、でも日本人は印象派大好きだし、毎回盛況となるものだ。
 だからこそ逆に質の高い展覧会はあまり無い。

 今回の展覧会は、ナショナル・ギャラリーの西館の大規模改修に伴い実現したもの。
 元々コレクションの質が高いのは周知の通り。そして、そういった質の高い作品が多く来ているようなので期待していた。

 展示室に入り、作品を見回すと、期待を裏切らない展示!
 いやー、良かったよ!

 クールベ、ブータン、マネなどから始まり、ピサロやモネやドガ、そしてセザンヌ、ゴーギャンゴッホ、などなどと印象派とその前後周辺の作品群から構成されているのだが、これが貸し出しケチってない感じの良質な作品に溢れていて、ホント見応えがある。

 なんでも、ナショナル・ギャラリーには「常設コレクション」が設定されていて、それらは1度に12点までしか貸し出しされないという決まりがあるらしい。そして、今回その常設コレクションから9点がこの六本木に集結している。

 また、版画などの紙媒体の作品のみの展示室があったのだけれど、ナショナル・ギャラリーの紙媒体作品は、各作品計15回までしか貸し出し出来ないらしいのだが、そのうちの貴重な1回が今回ということになる。

 まあ、そういうマニアックなことはさておき、本当に良い作品が多かった。
 その中でも特に、マネとモネとセザンヌが良かったな〜。やっぱ、偉大だ、彼らは。

 展示もゆったりと配置されていて観易く、しかも比較的空いていてじっくりと観ることができた。

 ちなみに、ナショナル・ギャラリーは National とは言っても国立じゃないよ。あくまで名称。日本の電機メーカーのナショナルみたいな感覚。
 市民の寄付によって出来た美術館。それが National Gallery なのです。日本でも一時期「小さな政府」なんて言葉が聞かれたけれど、こういうことが成立するアメリカ合衆国って国は、本当の意味で「小さな政府」って言葉が意味を持てる国なのだろうと思います。

 昔からこのブログを読んでいる方々は知って頂いていると思うけれど、僕が記事文中で「おすすめ」と書いた展覧会は本当におすすめです。そいういうのしか、決して「おすすめ」とは書かない、と決めているのです!
 そして、この展覧会はおすすめと言えるでしょう。楽しめる展覧会だと思います。


 ※印象派について知りたい方は、過去に書いた印象派講座の記事をどうぞ♪



[メモ]
国立新美術館 (六本木)
9月5日まで
地震後に仙台へ帰ったときの画像
 これをアップして、漸く心機一転でブログを再開できる気がする。


 2011年4月14日。高速バスにて仙台着。

 早速、バスを降りて早々に仙台駅東口にて。
仙台震災01

 仙台駅。
仙台震災02


 4月15日。実家周辺散歩。

 近所の階段。
仙台震災03

 影になっているけれど、隙間が空いている。
仙台震災04

 地面が動いて引っ張られたのだろうか?
仙台震災05

仙台震災06

 この写真、道路が盛り上がっているの分かるかな?
仙台震災07

 別アングルで。
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仙台震災09

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 隙間があるし、液体が滲んでいる。
仙台震災11

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 実家の下の壁。もう補修されていたが、縦にクラックが入っていた。
仙台震災15

 公園にて。瓦が降ってくるため。
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 桜のつぼみ。そういう時期だった。
仙台震災19

 壁にひび。ちなみに、この小児科の看板は僕の母が書いた。
仙台震災20

仙台震災21

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仙台震災23

 実家の庭。
 僕が着いた時点で既に補修が終わっていたが、亀裂が入り、地盤が下がっていたそうだ。
 土が新しいので、埋めたのが分かる。
仙台震災24

 地盤が下がっていたので、傾いてしまった。奥の石油タンクも傾いていたらしい。
仙台震災25

 窓から外を見ると、こんな家も。ちなみに、元々は塀もあったのだけれど、綺麗に無くなっている。
仙台震災26

 4月16日。
 お寺の桜。とても綺麗だった。
仙台震災27

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 でも、境内へ行くと。
仙台震災29

 青いビニールでくるまれているのは鐘。根こそぎ無くなっている。
仙台震災30

仙台震災31

仙台震災32

 これは、古川市の町中。
 車から撮影したので、この1枚のみだけれど、この辺は被害が酷かった。
 家とか、建物自体が崩れたりとか、多く見られました。
仙台震災33

 4月18日。仙台市内を歩いてみる。
 活気があったけれど、よく見ると、色々なところに爪痕があった。
仙台震災34

仙台震災35

仙台震災36

◇2011年6月◇
作品 201106

 お久しぶりです。本当にお久しぶりなブログになってしまいました。

 色々あったけれど、僕は元気です。

 ちょっとBlogやSNS系から遠ざかっていた最近ですが、漸く重い腰を上げ、復活できそうな気がします。ホームページも更新しなきゃね!(汗)
 またゴンゴン書いていくからね〜。よろしくです。



[画像]
《灯台》
2010/09/24
岩絵具、パネルに寒冷紗
22.0×22.0cm
個人蔵
《A Lighthouse》
Powdered mineral pigments on cheesecloth mounted on panel
Private collection
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